【初心者必見】ソフトボールのブラッシングをわかりやすく徹底解説

ピッチング

こんにちは、ぷららです。

この記事ではソフトボールのピッチング初心者や中級者の方向けに、ピッチングの肝であるブラッシングを解説します。

「ソフトボールのピッチャーを始めたけれど、なかなかうまく投げられない」

「ブラッシングのコツがわからない」

そんなお悩みを解決します。

ブラッシングとは

ソフトボールのピッチングにおけるブラッシングとは、腕を回してボールを放す直前に腰や足に腕をぶつける動きのことを指します。腕を1回転ウインドミル投法では、最も重要なテクニックのひとつです。ウインドミル投法そのものの基本フォームについてはウィンドミルの習得ガイドで詳しく解説しています。

実際に以下の画像では、ひじの少し下を腰に当てているのが分かります。

出典:https://real-style.co.jp/item/CSTH01ADF.html

ブラッシングのメリット

ソフトボールでは野球より大きいボールで下手投げなのに、100km/h以上の速球を投げることができます。その秘訣はブラッシングにあるといっても過言ではありません。ブラッシングを上達させることで得られるメリットを解説します。

球速が上がる

ブラッシングは体に手を当てているので、投げる力が弱まってしまうのでは?と考える方もいらっしゃると思います。しかし実際には逆で、うまくブラッシングができると球速は大きく上がります。

その理由はてこの原理です。昔習った「支点・力点・作用点」のあれです。素早く回した腕を腰に当てることにより当てた部分より上の回転動作は止まりますが、当てた部分が支点となりその先の手首は反動で素早く返ります。この素早い手首の返りが、ソフトボールの速球を作り出しているのです。

ボールの回転数が上がる

前述のてこの原理による手首の返りによって、球速だけでなくボールの回転数も上がります。

回転数はストレートや変化球のキレを生み出します。ソフトボールはブラッシングがうまくできれば、野球よりも変化球は投げやすいです。ソフトボール特有の変化球であるライズボールも、ブラッシングを極めれば投げることができるはずです。

コントロールが上がる

一般的にソフトボールのピッチャーは野球のピッチャーよりもコントロールが良いとされています。実際にトップレベルの試合を見てみると、ほとんどのボールがストライクゾーンギリギリに投げ込まれています。

これはブラッシングによりリリースのタイミングが安定するためです。腕が体に当たると自動的にボールが放たれるため、体や腕の動きを毎回同じにすれば、安定して狙ったコースに投げ込めるようになります。

ブラッシングの練習方法

ブラッシングをうまくなるために、3つの練習方法をご紹介します。ブラッシングがよくわからないという方から、もっとピッチングのレベルを上げたい方まで、幅広いレベルの方に役立つ練習法です。

ひとりリリース練習

利き手でボールを持ち、逆の手のグローブに投げ入れる練習法です。初心者の方にはもちろん、トップレベルでも普段から行っているプレイヤーが多いです。手順は以下の通りです。

①両足を肩幅より少し広めに開く

②ボールを持った腕を伸ばして、後ろに45度ほど振り上げる

③そのまま腕を下ろし、逆手のグローブに投げ入れる

力をほとんど入れずに、腕が腰に当たる感覚と勝手に手からボールが離れる感覚を養います。

スリングショットキャッチボール

スリングショットというのは、ウインドミルのように腕を1回転させるのではなく、腕を90度だけ振り上げて下ろすという投げ方です。上記のひとりリリース練習を少し距離を伸ばして行うイメージです。手順は以下の通りです。

①体をキャッチボール相手に対して横向きにして立ち、両足を肩幅より少し広めに開く

②前足を上げながら、ボールを持った手を後ろに90度振り上げる

③前足の着地に合わせて腕を振り下ろして、相手に向かって投げる

距離は5メートル程の近距離で、スピードよりもブラッシングのタイミングと接触箇所が一定になることを意識します。また投げる前に腰が開かないように意識することも重要です。コツは着地時の前足の向きを気にすること。前足が相手のほうを向いてしまっていると、体が開いているというサインになります。

セットポジション投球

上記のスリングショットキャッチボールに腕の回転を加えます。このセットポジション投球がうまくできるようになれば、ブラッシングはうまくできていると思います。手順は以下の通りです。

①体をキャッチボール相手に対して横向きにして立ち、両足を肩幅より少し広めに開く

②前足を上げながら、ボールを持った手の旋回を始める

③前足の着地に合わせて腕を振りおりして、相手に向かって投げる

最初はゆっくりと腕を回して、ブラッシングのタイミングと接触箇所を安定させられるように意識しましょう。慣れてきたら腕を回すスピードを早めて、ボールに勢いをつけていきましょう。この投げ方でトップレベルなら女子で90km/h以上、男子で100km/h以上のスピードを出すことができます。ブラッシングがうまくなって、強い球を投げられるように練習してみてください。

ブラッシングでつまづきがちなこと

ブラッシングの練習をしていると、うまくいかなかったりだんだん感覚が分からなくなっていくことがあります。よくある失敗をピックアップして解決方法をお伝えいたします。

腕が痛くなる

腕が痛くなることは多少は仕方がない部分もありますが、部位や痛みの強さによってはフォームを改善したほうがよい場合があります。手首の周辺が痛む場合と、腕がしびれるような感覚になる場合は特に注意が必要です。

手首の周辺が痛む場合

ブラッシングの接触位置が良くない可能性があります。ブラッシングでは基本的には手首とひじの中間部分を腰にぶつけるのですが、そうではなく手首が直接腰にぶつかっている可能性が高いです。

その場合手首の疲労骨折などにつながる危険性があるうえ、手首の返りが悪くなり本来のブラッシングの効果を発揮することができません。ひとりリリース練習でブラッシングの接触位置を再度確認して修正してみてください。

腕がしびれるような感覚になる場合

腕と腰を当てすぎている可能性があります。ブラッシングは個人差は大きいですが、腕のほんの一部のみを接触させます。(私の場合だと1/5程度)

それを腕の半分くらい腰に当ててしまうと、腕への負担が大きくなりしびれるような感覚になることがあります。てこの原理もうまく使えていない状況なので、ひとりリリース練習で自然なブラッシングができるように練習してみてください。

投げたボールが上下ぶれる

ボールが上下にぶれる原因としてはリリースのタイミングがバラバラなことや、上体の角度がバラバラなことが挙げられます。

リリースのタイミングがバラバラの場合

ブラッシングのリリースの感覚は反復練習で身に着けるほかありません。短い距離でゆっくり投げて確実に同じ動作でブラッシングができる。そこから徐々にスピードを上げていっても同じ動作でブラッシングができる。このような練習を繰り返していくことで、リリースのタイミングは安定させることができます。

上体の角度がバラバラな場合

リリースが安定していても、フォーム全体が安定しないとボールが上下にぶれる場合があります。一番影響が大きいのが上体の角度です。体重が後ろに残っていて反り返ったような状態だと、ボールは上のほうにぶれます。

逆に前に突っ込んでいってしまうと、下のほうにボールがぶれます。特に体重が後ろに残ってしまうピッチャーは多いので注意が必要です。後ろ足の引き付けを強くするなどのフォームの改善が必要です。

投げたボールが左右にばらける

ボールが左右にぶれる原因のほとんどは体の開きによるものです。ボールをリリースする瞬間に体の回転を加えるとボールの勢いは増しますが、リリースするよりも前から体が開いてしまうと、ボールが利き手側に大きくそれる原因になります。

体の開きを抑えるには上記のスリングショットキャッチボールとセットポジション投球が有効です。最後まで体が開かないように意識して投げることで、ボールがまっすぐと飛んでいくようになります。私自身もアップでこれらの練習を毎回行っていました。

また試合中にボールが左右にばらけ出したときは、ひとりリリース練習が有効です。ピッチングの合間に軽く行うだけでも、体の開きやブラッシングの意識を戻すことができます。

ブラッシングの正しい位置|太ももと腰の使い分け

「ブラッシングってどこに当てればいいの?」という質問はめちゃくちゃ多いです。ぷらら的にはまず、当てるのは『腕の側面』ではなく『前腕の内側(ひじと手首の中間あたり)』と覚えてもらうのが第一歩。ここを腰の骨か太ももの上にスッと触れさせるイメージです。当てる腕の範囲もポイントで、ベタッと押し付けるのではなく、腕のほんの一部(ぷららの場合は1/5くらい)だけをかすめるように使います。

そして意外と知られていないのが、体格やフォームによって『腰寄り』か『太もも寄り』かが変わるということ。下の表を目安にしてみてください。

当てる位置 向いている人 感覚のコツ
腰(腰骨のあたり) 上体が立ちやすい人・身長高め 支点が高く、手首が鋭く返りやすい
太もも(つけ根の上) 前傾しやすい人・引きつけが深い人 こすり感が出しやすく安定しやすい
腰〜太ももの中間 迷ったらまずここ 多くの選手の自然な着地点

大事なのは「正解の位置」を探すより、毎回同じ場所に当たること。位置が一定になればそこがそのままリリースポイントになります。フォーム全体の話はウィンドミルの習得ガイドもあわせて読むと理解が深まりますよ。

擦る強さとタイミングの目安

ブラッシングで一番もったいないのが「思いっきりぶつけてしまう」パターン。強く当てる=速く投げられる、ではありません。むしろ逆で、当てすぎると腕の回転スピードが殺されて球速が落ちます。イメージは『ぶつける』ではなく『こすって通り抜ける』。腕がスッと体の横を通過する途中で軽く触れるくらいがちょうどいいです。

タイミングはもっと重要です。ブラッシングが効くのは前足が着地して、体重がしっかり前に乗る瞬間。ここがズレると力が逃げます。ぷららが意識していた順番はこんな感じです。

①前足を踏み出す → ②着地と同時に腕が最下点で体に触れる → ③触れた反動で手首が返ってリリース

この①〜③が一本の流れでつながると、ブラッシングの「パチッ」という小気味いい感覚が出てきます。踏み出しと球速の関係についてはツーステップ投法の解説も参考になります。さらに球速そのものを底上げしたい人は球速アップの練習法もチェックしてみてください。

ちなみに「こする強さ」が分からない人は、ユニフォームや腕がこすれて『シャッ』と軽く音が鳴るくらいを目安にしてみてください。バチンと大きな音がするなら当てすぎ、まったく音がしないなら触れられていません。音を耳で確認しながら投げると、自分の中の『ちょうどいい強さ』をつかみやすいです。ぷららも調子を崩したときは、この音を頼りに感覚を戻していました。

ブラッシングができない原因と矯正ドリル

「腕が腰に届かない」「そもそも当たらない」という人、実は腕の問題じゃないことがほとんどです。原因の大半は下半身と上体にあります。よくある原因を整理しました。

症状 主な原因 対処
腕が体に当たらない 上体が前に突っ込んでいる 軸足の引きつけを深くする
当たる位置が毎回バラバラ 体の開きが早い 前足のつま先を開かない
こする感覚が出ない 腕に力が入りすぎ 脱力して腕を長く使う

矯正でぷららがおすすめなのが「手添えドリル」。腕を回さず、利き手を最初から腰の後ろ側に添えた状態で投球動作だけをやります。こうすると突っ込みグセや体の開きがすぐ自覚できて、腕が当たるべき正しい位置を体に覚えさせられます。最初の感覚づくりは記事前半のひとりリリース練習と組み合わせると効果倍増です。ピッチングの土台から見直したい人は初心者向けピッチング入門から固め直すのもアリですよ。

痛い・アザになるときの対処とよくある質問

ブラッシングを始めたばかりだと、当てる場所にアザができたり打撲っぽく痛くなることがあります。これは多くの場合『当てすぎ』のサイン。前述のとおり強く当てる必要はないので、まずは接触を弱めてみてください。それでも気になるうちは、太ももやお尻に当たる場合はスライディングパンツ、腰なら薄手のサポーターを1枚はさむと練習を続けやすくなります。

ただし、手首そのものが痛い・しびれる場合は別問題なので、記事内の「腕が痛くなる」の項目を必ず確認してくださいね。

Q. ブラッシングは腰と太もも、どっちが正解?

どちらでもOKです。大事なのは位置の正解探しより「毎回同じ場所に当たること」。迷ったら腰〜太ももの中間から始めましょう。

Q. 当てると痛いけど我慢すべき?

我慢は不要です。痛い=当てすぎ、もしくは位置がズレているサイン。こする感覚に直すか、パンツ・サポーターで保護してください。

Q. ブラッシングは絶対に必要?

ウィンドミルで球速・回転・コントロールを伸ばしたいなら必須級です。てこの原理で手首が返るため、ここを抜くと一気に勢いが落ちます。

ブラッシングで手首の返りが安定してきたら、最後にボールを離す位置の精度も合わせて磨いておきましょう。高さやコースが安定しないと感じる人はリリースポイントの合わせ方もあわせて読むと、ぷららの実感としてもキレと制球が一段かみ合ってきます。

まとめ

ソフトボールのピッチングの肝といってもいいブラッシング。極めれば球速アップやキレのある変化球を投げられるなどいいこと尽くしです。習得にはとにかく反復練習が大事になるので、紹介した練習方法を何度も繰り返してみてください。

また「この前はうまくできたのに、今日はうまくできない」ということがあれば、つまづきがちなポイントを思い出して修正してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。あなたのピッチングを改善できるよう、ぜひ今日から実践してみてください。

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