ソフトボールの起源と発祥|誰が作った?名前の由来と歴史

こんにちは、ぷららです。

「ソフトボールって誰が考えたの?」「そもそもなんで“ソフト”っていう名前なの?」ソフトボール歴が長い人でも、意外とちゃんと答えられないのがこの発祥の話です。野球から派生したスポーツ、というざっくりしたイメージは持っていても、いつ・誰が・どんなきっかけで作ったのかまで知っている人は少ないんじゃないでしょうか。

私が指導者講習を受けたとき、講師の方が最初の10分をまるまる発祥の話に使っていて、「へえ、そんな偶然から生まれたんだ」と驚いた記憶があります。ぶっちゃけ、この由来を知っているだけで後輩に話すネタが増えますし、競技への愛着も変わってきます。今回はソフトボールが生まれた瞬間から、名前が定着するまでの経緯を掘り下げていきます。

この記事でわかること

  • ソフトボールが生まれた具体的なきっかけと考案者
  • 「ソフトボール」という名前が定着するまでの変遷
  • 発祥当初と現在のルールの違い

【結論】ソフトボールの発祥はこの3点で理解できる

詳しい経緯に入る前に、まず結論からまとめておきます。

  • 誕生は1887年、アメリカ・シカゴ。ジョージ・ハンコック氏が室内で遊べる即席の球技として考案した
  • 最初は「インドアベースボール」など複数の名称で呼ばれ、統一されていなかった
  • 「ソフトボール」という名前が定着したのは1926年前後で、1933年の統一団体設立を経て現在の形に近づいた

ここから、それぞれの経緯を詳しく見ていきましょう。

誕生のきっかけは室内での偶然の遊び

ソフトボールの誕生には、はっきりしたきっかけのエピソードが残されています。

1887年、フットボールの結果待ちから生まれた遊び

1887年11月、シカゴのファラガット・ボートクラブに集まった男性たちが、ハーバード大学とイェール大学のフットボールの試合結果を待っていました。結果を待つ暇つぶしとして、その場にあったボクシンググローブを丸めてボール代わりにし、ほうきの柄をバット代わりにして即興の野球ごっこを始めたのが最初だと言われています。

考案者とされるジョージ・ハンコック氏

この遊びを見て、室内でも安全に楽しめる冬場の運動として整理したのが、ジョージ・ハンコック氏です。硬い野球ボールをそのまま室内で使うと危険なので、大きくて柔らかいボールを使い、狭い室内でも遊べるようにルールを組み立てました。これが「インドアベースボール(屋内野球)」の始まりです。私自身、これを知るまでは「ソフトボールは最初から屋外スポーツ」だと思い込んでいたので、実は室内遊びから始まったという事実には結構驚きました。

名前が定まるまでの長い道のり

「ソフトボール」という名前がすぐに定着したわけではありません。ここも面白いポイントです。

バラバラだった呼び名の時代

1934年に統一ルールが作られるまで、この競技はアメリカ各地で「インドアベースボール」「キトンボール」「プレイグラウンドボール」「レディースボール」など、さまざまな名前とローカルルールのもとでバラバラに広まっていました。中でも「キトンボール」は、ミネソタ州の消防局員だったルイス・ローバー氏が考案したもので、「キトン(kitten)」は「おてんば娘」を意味する言葉です。女性でも気軽に楽しめる球技、というニュアンスが込められていたとされています。

「ソフトボール」という名称が広まった1926年

「ソフトボール」という呼び名が広まるきっかけになったのは1926年、コロラド州でYMCA主事のウォルター・ホカンソン氏が提唱したことだと言われています。同年にコロラド州でアマチュア・ソフトボール協会が設立され、この呼び名が徐々に広がっていきました。これ結構大事なポイントで、競技が生まれてから「ソフトボール」という名前に落ち着くまで、実に40年近くかかっているんです。

1933年の統一団体設立でルールも名称も固まる

1933年にアメリカ・アマチュアソフトボール協会(ASA)が設立され、全米規模の大会が開催されるようになりました。この大会をきっかけに、それまでバラバラだった呼び名が「ソフトボール」に統一され、1934年には標準ルールも制定されます。ここでようやく、今につながる「ソフトボール」という競技の形が定まったことになります。

「ソフト」という名前の由来

名前そのものの意味についても触れておきます。

柔らかいボールを使ったことに由来

「ソフトボール(softball)」という名前は、文字どおり野球の硬球より柔らかい(soft)ボールを使っていたことに由来します。発祥当初、室内でも安全に使えるようにボクシンググローブを丸めた即席のボールを使っていたことが、その後の「柔らかいボール」というアイデンティティにつながったと考えられています。ちなみに現在使われているソフトボールの球は見た目ほど柔らかくなく、硬式に近い硬さがあります。名前の印象と実際の硬さにギャップがあるのは、発祥当時の名残と言えそうです。

世界への広がりと国際化

アメリカ国内で形が定まったあと、ソフトボールは世界へ広がっていきます。

国際ソフトボール連盟(ISF)の設立

1934年の標準ルール制定後、ソフトボールの人気はアメリカ国内にとどまらず世界中に広がっていきました。1951年には国際ソフトボール連盟(ISF)が設立され、国際的な競技統括団体として大会運営やルール整備を担うようになります。この国際化の流れが、のちのオリンピック競技への道につながっていくことになります。

日本への伝来はまた別の歴史

日本にソフトボールが伝わったのは、アメリカでの誕生からさらに時間が経った後の話になります。日本国内での普及の経緯や、オリンピックでの戦績など、発祥後の歴史全体について詳しく知りたい人はソフトボールの歴史の記事で時系列にまとめているので、あわせて読んでみてください。

発祥当初と現在のルールの違い

最後に、発祥当初と現在とでどれくらいルールが変わったのかを整理しておきます。

項目発祥当初(1887年頃)現在
使用場所室内(体育館)屋外グラウンドが中心
ボールグローブを丸めた即席ボール規格化された専用球
名称インドアベースボール等、複数存在ソフトボールに統一
ルールその場のローカルルール国際統一ルールが整備済み

こうして並べてみると、発祥当初は本当に「暇つぶしの即興遊び」だったものが、100年以上かけて世界大会が開かれる競技にまで育ったことがよく分かります。野球との違いを含めた競技全体の特徴を知りたい人はソフトボールと野球の違いの記事も参考にしてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. ソフトボールを発明したのは1人の人物だけ?

A. 一般的にはジョージ・ハンコック氏が考案者とされていますが、その後「キトンボール」を考案したルイス・ローバー氏など、複数の人物が発展に関わったとされています。1人の発明というより、複数の地域で似た遊びが同時多発的に整理されていった経緯に近いです。

Q. 「ソフトボール」という名前はいつから正式に使われている?

A. 名称が広まり始めたのは1926年頃、全国的に統一されたのは1933年のアメリカ・アマチュアソフトボール協会設立以降とされています。

Q. 発祥時から今までルールはどのくらい変わった?

A. 使用する場所やボール、名称まで大きく変わっています。当初は室内遊びとしてのローカルルールだったものが、1934年の標準ルール制定を経て、現在の国際統一ルールに整備されました。

まとめ

  • ソフトボールの発祥は1887年、アメリカ・シカゴでの室内遊びがきっかけ
  • 考案者はジョージ・ハンコック氏とされ、「インドアベースボール」として始まった
  • 名前が定着するまでには「キトンボール」など複数の呼称を経ている
  • 「ソフトボール」の名称は1926年前後から広まり、1933年の協会設立で統一された
  • 1951年の国際ソフトボール連盟(ISF)設立で世界的な広がりを見せた

ソフトボールがフットボールの結果待ちという偶然から生まれたスポーツだと知ると、なんだか競技に対する見方が少し変わりませんか。名前の由来や歴史をもっと詳しく知りたい人は、あわせて歴史の記事用語集の記事もチェックしてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました