こんにちは、ぷららです。
この記事ではソフトボールでピッチャーをされている方向けに、チェンジアップの投げ方をご紹介します。
「ウインドミルでチェンジアップを投げてみたい」
「ソフトボールのチェンジアップについて詳しく知りたい」
という方は、ぜひ読んでいってください。
チェンジアップとは

チェンジアップは投球に緩急を持たせるために使われる球種です。バッター目線では「ボールが思ったよりも来ない」という印象になり、空振りをしたり泳いでしまったりします。
ストレートと同じフォームから20~30km/h遅いチェンジアップを投げることができれば、打者を翻弄できること間違いなしです。
チェンジアップの投げ方

チェンジアップには様々な投げ方が存在します。本記事では、3種類のチェンジアップの投げ方を解説します。わかりやすいように呼び名を変えていますが、基本的に緩急をつけるという目的は同じです。
チェンジアップ
まずはトップレベルの投手もよく使うチェンジアップの投げ方を紹介します。
このチェンジアップのポイントは腕の振りがストレートとほぼ同じで、バッターからすると一瞬ボールが止まったように感じます。
ボールの握り方
5本の指でボールを包み込むように持ちます。親指と人差し指は近づけて、OKマークをつくるようなイメージです。指にはほとんど力を入れず軽く握ります。

腕の振り方
腕の振りはじめはストレートと同じです。違うのは腕を振り下ろすところから。リリースの瞬間に手の甲が前に向くように、腕を少しひねりながら振り下ろしていきます。
リリースの仕方
人差し指と中指の間からボールを抜くようなイメージで投げます。手首はスナップを効かせないようにがっちり固定します。
投げ方のコツ
プロ野球選手の金子千尋選手の言葉ですが、「チェンジアップは最悪のストレートをイメージする」そうです。私はこの言葉が一番しっくりときました。チェンジアップをうまく投げるコツは、自分の最高のストレートをイメージするときに意識するポイントを、すべて逆にしてしまうことです。
ストレートを投げるときは腕のしなりや、手首の返りなどを意識すると思います。ですのでそれらを「最悪の」形にすることでよいチェンジアップを投げることができます。
イーファス
イーファスとは「山なりの軌道の超スローボール」のことです。こちらはフォームを最大限ストレートに近づけるよりも、ボールのスピードを遅くすることを目的にしています。
比較的投げるのはかんたんなので、「チェンジアップを習得するのは難しい」と感じている方にもおすすめのボールです。
ボールの握り方
5本の指でわしづかみにします。上記のチェンジアップとは違って、それなりに力をいれてがっちりとホールドできるように持ちます。

腕の振り方
腕の振りはじめから振り下ろすタイミングまでは、できる限りストレートと同じフォームになるように意識します。そしてブラッシングの直前で腕の振りを止めます。リリースの直前で腕の振りを急に遅くすることで、打者に気づかれにくく遅い球を投げることができます。
リリースの仕方
スナップは効かせずに手全体でボールを押し出すようにして投げます。指先にかかってしまうとスピードが乗ってしまうので、できる限り手の平に近い位置でリリースします。
投げ方のコツ
一番のコツは「腕の振り方」に記載した、リリースの直前で腕の振りを遅くすることです。振りを遅くするタイミングをぎりぎりまで遅らせることで、打者に気づかれにくいボールを投げることができます。
うまく投げるとストレートより40km/hほど遅いボールを投げることができ、打者の目線を変えたりタイミングを崩すのに有効です。
ナックル
ナックルは無回転のボールで揺れながら不規則な変化をするボールです。緩急によってタイミングを外すだけではなく、ボールの変化をつけることでバッターの打ち損じを狙います。
ソフトボールは野球よりもボールが大きいため、ボールの揺れも発生しやすいです。
ボールの握り方
親指と小指で挟み込むように持ち、人差し指・中指・薬指の3本はボールに立てるように握ります。

腕の振り方
基本的にはストレートと同じです。ただ腕を全力で振ってしまうと緩急があまりつかないため、リリースの直前で少し腕の振りを遅くします。
リリースの仕方
ボールに立てた3本の指で下側から押し出すようにボールをリリースします。普通に投げると下回転になるところを、3本の指で上回転をかけることで回転を相殺します。
投げ方のコツ
無回転のボールを投げることはなかなか難易度が高いです。うまくリリースしないと横回転がかかってしまうこともあります。その分習得できると大きな武器になります。
自分の投げたボールがどのくらい回転しているかをよく見て、できるだけ回転がなくなるように改善していきましょう。
チェンジアップの使い方

チェンジアップはストレートに織り交ぜて使うことで、投球に緩急をつけるボールです。使うと効果的な場面をいくつかご紹介します。
打者のタイミングを狂わせる
速球にチェンジアップを織り交ぜることで、打者は両方を警戒する必要があります。速球だけだと打者は一つのタイミングに合わせればよいので、どれだけ速くてもコンタクトすることは難しくありません。相手のタイミングを崩すチェンジアップを使うことで、ボールへのコンタクトを難しくさせます。
空振りを取る
速球中心でカウントを整えた後にチェンジアップを使うことで、空振りを取りやすくなります。打者は速い球ばかりを見せられていると、どうしても意識が速い球に向いていきます。その状態で急に遅い球が来ると、待ちきれずに空振りをしてしまいます。
ただし空振りを狙うためには、低めにチェンジアップをコントロールする必要があります。
内野ゴロを打たせる
チェンジアップは沈むような軌道に見えるため、内野ゴロを打たせやすい球種になります。前進守備を敷いているときや、ダブルプレーを狙いたいタイミングで有効です。ただしこちらも低めにコントロールする必要があります。
打者の目線を上げる
こちらはイーファスのように速球との球速差がある場合に有効です。山なりのボールを投げると打者の目線が上を向きます。その後にドロップ系の落ちるボールを投げることで、より変化が大きいように錯覚させることができます。
チェンジアップの打ち方

最後に打者目線でのチェンジアップの打ち方をご紹介します。打者の方はチェンジアップ対策として活用いただき、投手の方には打者がどのような対策をしているか知っていただいて、それを上回る投球をするための参考になれば幸いです。
下半身でしっかりとタメをつくる
チェンジアップを打てない大きな要因は、ボールを待ちきれずに体が前に突っ込んでしまうことです。その結果手だけでタイミングを合わせようとして、力のないスイングになってしまいます。
この対策は下半身でしっかりとタメを作ることです。自分のミートポイントまで呼び込んで、流し打ちをするイメージでスイングするとボールを捉えやすいです。
チェンジアップを頭に入れておく
相手投手がチェンジアップを使う場合は必ず頭に入れておきましょう。特に決め球としてチェンジアップを使う投手の場合は要注意です。あえて速い球に意識を向けさえるような配球をしてきます。
次の球がチェンジアップかもしれないという意識を常に頭の片隅に入れておき、カウントによってはチェンジアップのタイミングで待って、速い球がきたらカットするという方法も有効です。
予想外のチェンジアップには手を出さない
チェンジアップが来たらあきらめるというのも一つの手です。もちろん追い込まれていたら振らないといけないのですが、そうでない場合は無理に打ちに行く必要はありません。
特にチェンジアップを使って速球をより効果的に使おうとするピッチャーに対しては、見せ球のチェンジアップはあまり気にせずに狙い球を絞って対処しましょう。
まとめ
この記事では3つのチェンジアップの投げ方・使い方・打ち方を解説しました。緩急を使いこなせるようになると、投球の幅は大きく広がります。またチェンジアップに苦しんでいるという打者の方は、チェンジアップの特徴をしることで対策を立てることができます。
この記事であなたのソフトボールスキルが少しでも向上すれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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